こころの不調は誰にでも起こる
こころの不調はさまざまなストレスが原因で起こります。不安やイライラする気持ち、疲労感などの精神的なストレスが大きく長く続くと、うつ病をはじめとする精神疾患や身体的な不調につながる場合があります。このような心身の不調は特定の人だけに起こるのではなく、子どもから高齢者まで誰にでも起こる可能性があります。
子どものストレスサイン
ストレスの感じ方は、年齢や性格、個人の考え方などによって異なります。ただ、大人に比べて子どもは、日々の生活の中で感じた不安などのストレスを言葉で表現したり自ら対処したりできず、ストレスをため込んで苦しんでしまうケースがあります。そのため、子どもの心身に現れるストレスサイン(異変)に早く気付けるよう、日頃の健康観察が重要と言われています。例えば、学校に行きたがらないなどの「行動の変化」、食欲不振・過食や不眠・過眠などの「からだの反応」、元気がない・笑わないなどの「表情や会話」から、こころの健康状態を観察しつつ見守ることで、状況に応じた対応や相談につながりやすくなります。
教育委員会との共同研究事業
研究所うんなんでは、今年度から教育委員会と共同研究を始めました。この事業は、教育支援センター(おんせんキャンパス)を利用する児童生徒の心理面や身体面の健康状態を客観的に把握し、健康支援につなげることを目的にしています。現在は、児童生徒の心身の状態を把握するための仕組みづくりに向けて関係機関と連携して準備を行っています。児童生徒の心身の不調を早期に発見し対応できるようになれば、さらなる心身の不調の軽減や不登校の予防などにも役立つ可能性があると考えています。
今後、研究所うんなんホームページなどでも研究成果を公表していく予定です。ぜひご確認ください。
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