稲刈りで多様な動きの経験に
市内の幼保施設では遊びを通じた多様な運動体験の充実に取り組んでいます。その一例として、海潮こども園で実践されている「チャレンジタイム」を紹介します。
この取り組みは、園の生活の中で子どもたちがさまざまな運動遊びに積極的に挑戦する時間を設けるもので、研究所ではその企画・実践を支援しています。9月のチャレンジタイムのテーマは「稲刈り」。企画の当日、園児たちは、周辺の田んぼまで歩いていき、海潮交流センターの方にコツを教わりながら、鎌を使って稲を刈ったり、刈った稲を稲架木(はさぎ、雲南市でいう“はでぎ”)に登って干したりしました。
稲刈り体験には、「歩く」、「道具を使う」、「物を運ぶ」、「登る」などの基本的な動作に加え、刈った稲を落とさず運んで束ねたり、バランスよく積み上げたりといった、巧みさが求められる全身の協調運動が多く含まれています。巧みな身のこなしが身に付きやすい
幼児期の子どもたちには欠かせない多様な動きの経験になっていました。また、稲刈り体験の活動は終始、地域の方と触れ合いながら笑い声が絶えない楽しい交流の機会にもなっていました。
チャレンジタイムの様子
今年は、海潮こども園で行われたような稲刈りなどの行事がたくさん行われ、新型コロナウイルス流行期に比べ体を動かす機会が増えてきていると思います。平成24年から継続している幼児の体力・運動能力調査「わくわくうんなんピック」を9月から11月にかけて行っていますので、こうした経験を重ねた幼児の体力の変化などについても保育者、保護者の皆さんと情報を共有して健やかな成長をサポートしていきます。
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